でじたけ流 教育論「お迎えコール」
 

でじたけ流“教育論”第1011回
「お迎えコール」


ゲームの中でこそ、
人殺し励んでいる大学生の次男だが
…なかなか優しい心根を持っている。

おそらく、
働いている保育園では
ニコやかな長女は、
愛想というものを
すべてオモテで使い果たしていて、
家にいる時には始終、機嫌が悪い。

長女は最寄り駅まで
20分ほど歩いて通っているが…
疲れ果てた帰りには
車で迎えに出ることも多い。

これまでは、両親のうち、
どちらかが行っていたのだが、
次男も免許を取得したので、
最近は弟に迎えを頼む
LINEが入ることも、しばしば。

小言付きの両親の迎えより、
弟の方が気が楽…なようだ。

家族の言いつけを守る
…という点においては、
3人姉弟のうち、申し分なく
末っ子の次男が一番素直だ。

親が子育てに慣れていないために
神経質に育ててしまった長男。

父親に似て我が強く、
我が道をゆく長女。

そして、
比較的ほったらかしで育った次男。

同じ家に生まれても、
環境はそれぞれ違う。

自分がどうやって育ったか
…は
自分のせいではないけれど

自分にどういう傾向がるのかを知り、
そのいいところを伸ばし、
悪いところは自ら改める
…ためには
自分を客観的に捉えることが必要だ。

客観性を持つためには、
周囲の状況にも気を配らなければならない。

大人になる
…とは、そういうことだ。

そして、立ち位置は常に変わる。

大人で居続けるのは楽ではないが、
大人になるか、ならないかは、
選べることではなく、
時を戻せない以上、
ならなければならないこと。

子供が大人に近づいてくれると
…親は少し楽になれるんだけど、ね。

呑んで帰っても
タクシーに並ばずに済むし、ね。

やっぱり…人生、日々更新。

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