でじたけ流 教育論-卒繰
 

でじたけ流“教育論”第1184回
卒繰


若い頃は
自分で何でもできる
…と思い込んでいる

世間も
そして
自分自身についても
まったくわかってない
…証拠である

ある程度の歳になって
いろんな経験を
積み重ねてくると…
とても自分の力だけでは
成し得ないものだらけで
あることに気づかされる

しかしそれは同時に…
自分の力だけでできる程度の
極めて小さな課題だけでなく
自分や他人の
生活にも影響するくらいの
課題に対峙する
責任を負うようになった証

その責任を果たせれば
大人になったと胸を張れる

さらに歳をとると…
自分の肉体の衰えを感じ
何でも人に頼ろうとする

そういうことを
当たり前のように
思う点においては
未熟だった若者の発想と
…さして変わらなくなる

若いうちは
先輩を頼り教えを請い…
歳をとったら
周囲の人を振り回さぬよう
できるだけ
独りで出来る楽しみを持つ
…それが理想のように思う

若いうちに
人に頼りすぎると
それで生涯やっていけるような
錯覚に陥る懸念もあるが…

やがて自分の考えや行動が
認められる時も来る

その時は嬉しいが
その時から
自分を
大きく変えていかなければ
ならないわけで…
つまりは…卒業

卒業は
嬉しさと淋しさが
入れ混じったもの

新しい喜びに近づくために
卒業を繰り返す必要がある

先週…
ひとつ歳を卒業した

若い頃と同じような
頑張り方はできないし
すべきではないと思うが…

小学生くらいの頃…
今年はプールで
25m泳げるようになった
…というのと同じように

この一年で
これとこれをやった
…というものを
毎年持ちたいと思う

やっぱり…人生、日々更新

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