でじたけ流 教育論-呑話
 

でじたけ流“教育論”第1189回
呑話


二男が親友を連れてきた
韓国からの留学生で
大学に近いアパートに住んでいる
そこで二男は
しょっちゅう泊めてもらっている

たまにうちに来た時くらい
もっと歓待したかったが…
ラーメン好きな若者たちは
メシをたらふく食って来たので
いきなり酒に付き合わされるハメに

最近の若者は酒をあまり呑めない
呑む機会が少ないからだろう
呑みにケーションは
間違いなく昭和の文化で
呑まない方が健康にも懐にもいい

しかし…
呑まない相手ばかりではない
…ということを知ることも
勉強にはなるだろう
…という勝手な理屈で
勝手にいつもの感じで
人生訓を語ったが
実に真面目に聞いてくれる

彼の話も根掘り葉掘り聞いた

彼の父親は自分と同年代で
また自分と同じように
小さな会社を営んでいるという

そして彼は
大学院を卒業したら
日本で就職することを希望している

彼の両親も
ひと度日本に行かせたら
戻って来なくても当然
…と考えているらしい
少なくとも息子には
そういう考えを伝えているという

日本でも
地方の出身であれば
都会の大学に行き
そのまま都会で就職するのは
当たり前
それと同じ感覚なのかもしれない

そう考えると
都会生まれの子は
案外のんびりしている
少なくとも…覚悟が足りない

若い頃はとにかく見聞を広めて
いろんなところに友達を作ることが
ベストだと思う

自分が
どこでどうやって生きよう
…と考えることができるのは
何かしらの経験や
腕が備わってからの話だ

自分の中に何もないのに
いくら考えたって
答えなど出るはずはない

それに仕事は
選ぶものではなく
選ばれることによって
ようやくさせてもらえるもの

就活をしていた二男は
内定をもらった

どうしてその会社を選んだのか
それはよくわからないが
選ばれたところで
社会人としての
常識を身につけることが
まず第一歩だろう

そういえば自分は
まともな就職活動をしたことがない
バイトからそのまま社会に出て
今日に至っている

でもちゃんと…
食うための仕事
食わすための仕事
…と
生きた証を作るための仕事
…は持っている

やっぱり…人生、日々更新

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