でじたけ流 教育論-問題
 

でじたけ流“教育論”第1195回
問題


学生時代の思い出で
一番良かったことは
数多くの
友人や先生たちとの
…出会い

そして
一番嫌だったのは…
何と言ってもテスト

授業で
いろんなことを
教わって…
それをどれだけ
覚えているかを
定期的にテストされる

問題を見るのが
嫌で嫌で
たまらなくなる

実はそこに
一般的な
今の学校教育の
大問題が
あるんじゃないかと思う

生きていれば
さまざまな問題と
対峙することになる

その問題を自力で
あるいは協力者の手を借りて
解決しながら進むのが
いわば…
生きるということだろう

問題を嫌いにさせ
できるだけ問題から
逃げようという習慣を
つけてしまうことは…
生き抜く力を
封印させてしまわないか

そもそも
生きるうえでの問題は
本来与えられるものではない
自分で見つけ出すもの

自分で見つけ出した問題は
自分がやりたい
ゲームをやるように
楽しみながら対峙できるはずだ

問題を与え
それを解かせて
決められた答えに
近づいた者に
点数を与える
…という教育法は
せっかく命が備えている
自ら問題を見いだし
それを解決し
生き抜いていくという
本能を
弱めているようにも思われる

学習塾は
テストの点数を
延ばすことが商売だが…
学校は違うだろう
学校は
いわゆる勉強ができない奴にも
生きる力を与える場所で
なければならないと思う

その学校に入るためにも
テストがあるのには
ひどく矛盾を感じてしまうけれど
結局のところ…
同じくらいの
能力の者を集めるようにしないと
管理しづらい…という
体制側の問題なんだろう

子供の数が減って
学校には空き教室が増えている

その空き教室を使って
民間の塾を誘致し
放課後の部活動が終わった後でも
移動時間なく
塾に行けるようにする
…といった
取り組みもあるようだ

決められたルールの中で
工夫をしなければならない
先生たちの苦労もわかるけどね

身近な大人である
親や教師たちが
まずもって
問題を解決するところを
子供たちに
見せつけることができないと
子供たちは
方向性を失ってしまう

やっぱり…人生、日々更新

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