でじたけ流 教育論-偶々
 

でじたけ流“教育論”第1214回
偶々


まったくもって
これまでの
自分の人生において
偶然…
たまたま…の
何と多いことか

高校時代に
自分が作った8mm映画の中で
死ぬ役を演じていた友人が
完成の1か月後に
本当に亡くなってしまった
…というあたりから
大げさに言えば
奇跡の連鎖が続いている

電車での帰りがけ…
たまたま乗った扉の内側に
娘がいた…ということがあった

同じ方向に帰るわけだから
バッタリ立って
不思議はないといえばないが

横須賀線は
15分に1本くらい走ってて
しかも15両編成
仮に同じ電車に乗り合わせても
片側で開く扉の数は
トランプと同じ数だけある

ほかにもたいてい
会いたいと思っている人とは
バッタリ会う確率が極めて高い

幕末の伊豆下田で
ハリスに仕えていた助蔵の
伝記を書こうと考えていた時…
助蔵と一緒に使えていた瀧蔵の子孫
玄孫にあたる方は
たまたまうちの会社と
同じ町内に住んでいらして
いろいろご協力いただくことができた
…というのも
まずあり得ない偶然だった

つい先頃も
ここ数年合っていなかった人に
お願いごとをしたくて…
さてどうやって連絡をとろうか
…と思っていたところ
その人がたまたま
前から歩いてきた

こうした偶然は
努力してどうにかなるものではない

おそらく何か
目には見えない
大きなうねりのようなものがあって
自分はただそこに
のっかっているだけなんだろう
…などと思う

珍しく娘を連れて
とある著名な方のご自宅を訪ねた

娘はその方と父親が
なぜ親しくなったのか
不思議そうに聞いて来た

今ではまるで
親戚のようなお付き合いを
当たり前に
させてもらっているのだが…
言われてみれば
確かにあり得ない話

これも偶然の積み重ねに
よるところは大きい

ただ…
少しばかり自分が
努力している点があるとすれば
誰にでもある偶然を
見過ごさないことかもしれない

見過ごさない
…ということは
どういうことか

簡単にいえば
面倒くさがらずに
突っ込んで行く
…ことではないかと思う

気づいたことを
気づかなかったことにして
楽をしようとすれば…
せっかくの
偶然というチャンスは
通り過ぎていってしまう

チャンスを逃しても
平気な顔をして
過ごしているような者に
次のチャンスは巡って来ない

チャンスというものは
自分の都合ではやって来ない

自分に対応できる準備が
できていようがいまいが
突然現れる

準備ばかりしていて
なかなか
先へ進もうとしないでいる
自分の背中を押すように…

おそらく
できなかったこと
…というのは
やらなかったこと
…で
やろうとしても
できなかった
…というのは言い訳

何かに阻止されたとしても
自分に力がなかったことを
悟ることはできるが…
やればできるつもりでいて
やらないでいると
…何もわからない

保育士と
自然化粧品の販売員という
ダブルワークをしている娘は
今度は
海外青年協力隊に応募して合格した
来年度から訓練に入るという

世界情勢も不安だが
日本にいたって
いつ大地震が起こるかわからない

安全と充実を実現するには
自分を鍛える…
自分との約束を守る…しかない

あとは…
大きなうねりに身を任せるだけ

やっぱり…人生、日々更新

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