でじたけ流 教育論-想像
 

でじたけ流“教育論”第1222回
想像


そもそも
子供に対して
親のことを理解しろ
…と言うのは
無茶な話である

親は子供の時代を
過ごして今に至るが
子供は親に
なったことがないんだからね

しかして教育というのは
刷り込みである
社会を生き抜いていくために
より良い習慣を
刷り込むことに教育の目的がある

世間のことを
何も知らない…
まだ1人では
出歩くことも難しい
年代においては
刷り込みも容易だが…

自分1人で
出歩くことができる年齢になると
自分にとって都合のいい真実を
探し出すようになる一方…
幼い頃と比べれば
吸収力や想像力も
歳相応に衰えてしまうので
なかなか素直に受け入れることが
できなくなってしまう

それでも親は
小言を繰り返すものだが
相手が
子供であれ
後輩であれ
伝えるためには
相手の想像力を
刺激しなければならない

自分で想像したことは
忘れないからね

多くの歴史好きは
年表好きというわけでなく
歴史ドラマによって
想像力をかき立てられた人たち

過去や未来を
感じることができるのは
想像力あってこそだ

映画や絵画
文学や音楽といった
芸術は
想像力を刺激するための表現方法

どんなに怖い絵だって
襲ってくることはないのに
忘れられない怖さを植え付ける

いかに魅力的な俳優の演技を観て
いい気分に浸れたとしても
その俳優は自分のことなど知らない

他人に何かを
伝えようと思ったら
良かれ悪しかれ
芸術的な素養が必要だと思う

そうした工夫なくして
ただクドクド言うのは
相手のためではなく…
自分のガス抜きに過ぎない

そして伝えられた側も
自分の想像力を駆使できないと
相手が伝えようとしていることの
意味を理解することはできない

相手のせいにばかりしていては
耳を貸した自分の時間を損するだけ

話のうまくない相手と
相対する時には
猫と対話するくらいの
つもりでいて…ちょうどいい

やっぱり…人生、日々更新

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