でじたけ流 教育論-習得
 

でじたけ流“教育論”第1230回
習得


若い頃は
感性に頼って
何かをやろうとして
…失敗する

感性だけで
できることなど
まず…ありはしない

油画を描くようになって
つくづくそう思う

下塗りの方法…
溶き油の特性…
筆づかい…などなど
基本的なことが
わかってないと
うまくいくはずはない

ただおそらく
学生時代と違って
まずやりたいこと…があって
それで覚えようとするから
勉強も苦にならない
むしろ
新しいことを知る
喜びにあふれている

学生時代は
まだ自分が何をしたい
…なんてこともわからぬまま
漠然とした将来に
必要になるかもしれないから
…と
興味より先に
学習を突きつけられるので
勉強嫌いになってしまう
…のではないか?

今こうして
好きな色の絵の具を
選ぶことができるのは
長い年月をかけて
顔料や溶き油…
そしてアルミチューブが
開発されたから

音楽の世界で
ろくに譜面の読み書きが
できなくても
作曲を楽しんだりできるのは
録音技術が開発されたから

結局そうした
技術開発の上にただのっかって
感性を発揮しているかの如く
ふるまっているだけの話

さて…この春
大学院を卒業し
就職することになった二男が
中型バイクの免許教習を
申し込みに行ったらしい

感性があっても
免許がないとできないことも
たくさんある

感性を大切にしたいなら
勉強しなければならない

いくら伝えたいことがあったって
言葉を知らなければ伝わらない

やっぱり…人生、日々更新

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