残業で帰りが遅くなった二男が…
おかげで
ゲームをする時間がなくなった
…と言うので
思わず言ってやった
仕事自体がゲームじゃないか
むろん
仕事を遊び半分でしろ
…という意味ではない
絶対にリセットできないゲームこそ
一番やり甲斐のあるゲームだろ
簡単にやり直しがきくものなど
簡単につまらなくなる…
緊張を伴わない楽しさは
駄菓子みたいなもの
本田宗一郎はよく従業員に対し…
会社のためでなく
自分のために働け
…と言ったそうだが
それは決して
自分都合でワガママにやっていい
…ということではないだろう
おそらく自分も
本田宗一郎がこんなことを言ったのと
同じくらいの歳にはなっていると思うが
自分のために必死で働く
…ということはつまり
自分との約束を守れってこと
人は自分のために必死になれるほど
強い生き物ではない…というのは
三島由紀夫が言ったこと
一見
本田宗一郎の言っていることと
逆のことを言っているようだが
実は同じだと思う
会社のため…他人のため
…という大義を掲げないと
なかなか自分を動かすのは難しい
自分を自分で動かすのは
誰のためでもない自分のためである
そう考えれば
本田宗一郎の言葉も
三島由紀夫の言葉も一致する
表現手段は違っても
何かをやり遂げた偉人は
みんな同じ境地に達するもの
自分に都合いい解釈ばかりして
自分を甘やかしていたら
自分のやりたいことなとできないし
そもそも
やりたいことを
見つけることすらできないだろう
今生に楽なんてものなく
あるのは
強いられた苦労
…と
望んだ苦労だけ
同じように
強いられた緊張
…に冷や汗をかくか
望んだ緊張を超えて
爽快感を得るか…だけ
ゲームはまさしく
望んだ緊張に違いない
やっぱり…人生、日々更新