でじたけ流 教育論「自分がどうありたいか」
 
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20181118

でじたけ流 教育論954回 自分がどうありたいか

でじたけ流教育論 digitake.com


帰って一杯やりながらテレビをつけると、
日本の教育と
西欧の教育の違いについて話してた。

いわく、日本の教育では…
将来「何になりたいか」ということを
さかんに子供へ尋ねて夢を育てようとするが、
西欧の教育では…
「何になりたい」だけでなく、
「どうありたい」かについても尋ねるという。

例えば…
笑顔で暮らしたい、とか
人の役に立つ人間になりたい、とか。

「何になりたい」だけでは、
その職業なりに就けないと挫折してしまうが、
「どうありたい」という思いを育てていれば、
たとえ希望の仕事に就けなくても、
そこから自分のありたい姿を模索することができる。

結果、日本の若者は、
ひと度、挫折すると立ち直りが遅いが、
西欧の若者は、立ち直りが比較的早いという。

そもそも、憧れの仕事というものは、
アイドルに憧れているのと一緒で、
いざ、やってみると思ったほどいいものではない。
期待が大きければ大きいほど、
ガッカリ感も大きくなる。

そうした自分で勝手に作り上げてしまった
思いだけでは、
もしアイドルと結婚したとしても、
すぐに離婚するハメに陥ってしまうだろう。

「どうありたい」という考えは、
いわば柔軟性をもって、
与えられた状況を活かして
自分をどう保っていくか…ということだ。

西欧的な考えに
加担する気はさらさらないが、
この考えは間違っていないと思うし、
自分で商売をしていたら、
こうした考えを持っていないと続かない。

「何になりたい」という考えは、
実にサラリーマン的で、
すでにあるルールの中で
自分が何をしたいかを選択しているに過ぎない。

本来、仕事は与えられた状況の中で自分で作るもの。

そうした考えが持てないと、
どんなに大きな会社で働いていても、
役に立つ人材にはなれないし、
周囲に認められなければ、
やがて自分も腐った気持ちになってしまうだろう。

そういう覚悟を身につけさせるのが、
教育というものなんだと、あらためて思った。

やっぱり…人生、日々更新。

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