Episode No.1056(20020112):孤独なんて当たり前

同床異夢・・・

また正月に見たテレビの話なんだけど・・・
瀬戸内寂聴が、人生相談の中で、こんな四文字熟語を口にしていた。

たとえ愛し合う男女が、ベッドを共にしても・・・
みている夢は違う。
人間とは何とも孤独な生き物よ・・・ってなことだ。

どんなに求めても
どんなに努力しても・・・埋められないものがある。

だからこそ人間は愛を求め、神にすがる。
でも、やっぱり・・・完全に満たされることはない。
そこでまた・・・求める。

そんなキリのないことを繰り返しても
まったく無駄なようだけど・・・
それを無駄と言ってしまったら・・・生きる価値を見失う。

欲を捨てないと幸せになれない?

ただ・・・
生きてるだけで食欲はあるわけだし
生きること自体、
この空間に自分という存在が割って入っているわけだから
せめて、その空間にとって
自分が活かされる存在でないと・・・居づらいよね。

職探しはもちろんだけど・・・
結局、生きることは居場所探し
待ってばかりいたんじゃ、仕事は来ない。

極端な例だけど・・・
マッチの空き箱を集めるマニアにとって
どんなマッチ箱もお宝だけど・・・
普通の人にとっては、ただのゴミ。

居心地のいい場所、自分を必要とちしてくれる場所に
うまく当たるかどうかは・・・運もある。
けど・・・
人間はマッチ箱と違って、自分で歩けるからね。

生きていること自体がミッションなんだから
居場所は、きっとあるはずだ。

同床異夢・・・という現実もあるけど
異体同夢・・・という相手だって、いるでしょ。


参考資料:受信料