Episode No.1089(20020220):将来を語っていられるか?

若い・・・って、いくつまでのコトなんだろう?

気持ちの若さは、いつまでも持ち続けていることはできるけど
まず、肉体的な若さを保つのは難しい。

世間的に「若い」と言われるのは・・・
ホメ言葉だったりもすれば
場合によっては、バカにしたセリフでもある。

若いからと言って許されるのは
つまり「容赦された」ということで
一人前の扱いは受けていない。

それでも世間が容赦してくれるうちに
いろいろやってみた法がいいとは思うけれどね。

世間が容赦してくれなくなる年・・・
それは「その時」できていなければ
将来はもうできない、と思われる年だろう。

いくら本人のヤル気があっても
その時にできていなければ、もう信用してもらえない
そういう年代がやがて来る。

具体的に、いつなのかといえば・・・
いろんな見方もあると思うけど
まぁ・・・大目に見て30代後半くらい。
どんなに遅くても40からかなぁ。

20歳なら・・・
頑張れば5年後には、年収も上がって
可能性はどんどん広がっているだろう。

でも40歳になると・・・
5年後の年収は見えているし、可能性は狭くなる一方。

定年から逆算して住宅ローンを組むのも
年をとればとるほど、しんどくなる。

10代から20代・・・
20代から30代と違って・・・
ある程度の結果が出てきてる30代から40代は
これまで通りの年のとり方とは違うような気がする。

つまり・・・
若くないってのは、もう準備段階ではいられない
結果を出してしかるべき年代・・・なんだな。

「人生における経験の浅い時代には
 見るもの聞くものが珍しく、
 新しい物事はみんな栄養となって
 肉となり、血となるが、
 その消化力はいつまでも長続きはしない」
・・・水上滝太郎

いつまでも「将来の夢」なんて語ってちゃダメだ。
10年前に語っていた夢のゴールは・・・
とっくに過ぎちゃってるんじゃないのか?


参考資料:「心を強くする名言」童門冬二=監修 成美文庫=刊