Episode No.1108(20020314):どっちが得か?

組織に属している人を馬鹿にするつもりもないし
厳密に言えば、私も組織の構成員であることに間違いはない。
それに誰もが・・・本来、社会組織の一員であるはずだ。

一員であることの責務より・・・
一員であることが麻痺させている
CO2問題とは別の意味での「温室効果」もあるよね。

会社の常識が世間の非常識だっという例は・・・
食品業界だけでなく、たいていの会社にはある。

その限られた社会を勤め上げ、
生涯を終えることができた時代なら、それも幸せだっただろうけど
現代は、とてもそうはいかない

ちなみに通常の会社に勤めていて
年収が300万円の人の場合・・・
手取りは所得税や地方税をひかれるから
まるまる300万にはならないが、
会社の側も・・・
 労災保険:1,375円/月
 雇用保険:2,372円/月
 健康保険:11,050円/月
 厚生年金:22,555円/月
月額37,352円、年額にして448,224円を負担している。

つまり・・・
年収300万円で人を雇おうと思ったら、
会社にかかる経費は全部で最低3,448,224円になる。
最低・・・と書いたのは、
交通費やその人が机を置いている場所の家賃など
黙って会社にいるだけでもかかる経費は
そのほかにもたくさんある。

年収500万円の場合には、
それ以外の会社の負担は年額711,372円。
年収700万円になると年額でプラス100万以上必要だ。

だから単純に言ってしまうと・・・
仮に会社から年収700万円をもらっている人が
会社という組織を離れても今と同じ生活を維持していこうと思ったら
年収が800万以上にならないと
会社から700万もらっていた時と同じにはならないというわけだ。

自分で商売をやっていると・・・
何でも経費で落とせていいなぁ、ということを言われることがある。
でも、決して金のなる木を持ってるわけじゃない。
経費で落とそうと思ったら・・・
その10倍も20倍も稼ぐだけの実績と現金が必要。

もちろん、向き不向きはあると思うけど・・・
今の年収だけを基準に独立を考えてしまうような人には
不向きだろうね。


参考資料:顧問税理士