Episode No.1180(20020606):ビー玉、玉吉

発明といえば・・・
昔から不思議だったのが、ラムネの瓶。

ガラス瓶の中にビー玉が入っているのも不思議だが
あのビー玉がどうやって栓として口をふさぐのかも不思議。

その謎について書かれている本を見つけた。

栓の仕方については・・・実に簡単な話だった。
中身を詰めた瓶を逆さまにするだけ。
すると・・・
炭酸ガスの圧力で、ビー玉はピタリと口をふさぐ。

ビー玉入り瓶が発明される以前から
ラムネは存在していたらしいが・・・
かつてはコルク栓を
飛ばないよう針金で締めるという面倒な方法がとられていた。

この厄介な炭酸ガスを逆に利用して栓をする。
この優れたビー玉入りの瓶は・・・
ハイラム・コッドという男が、1872年に発明したもの。

日本にビー玉入りラムネ瓶がお目見えしたのは
明治20=1887年のこと。

当時、ビー玉を入れた瓶は
超ハイテクで・・・日本では作れなかった。

そこに挑んだのはガラス職人で・・・実に縁のある名前の持ち主。
その名を徳永玉吉という。

玉吉は研究に研究を重ね、
ビー玉入りラムネ瓶を大量生産できる技術を開発するが・・・。

玉吉が国内でビー玉入りラムネ瓶の開発に成功した
明治25=1892年・・・
アメリカでは、ウィリー・ペインターという男が
また新たな発明をしていた。

王冠による瓶の密封法である。

最近は、またコンビニなどでも
ビー玉入りのラムネを見かけることもあるが・・・
ビー玉によるラムネ瓶の密封を現在も使っているのは
日本とインドだけらしい。

ビー玉遊びも・・・インドにはあるのかな?


参考資料:「雑学博物館」日本博学倶楽部=編 PHP文庫=刊