Episode No.1408(20030227)
ひらめく者たち

先日、或る場所で
ひらめく男との出逢いがあった。

彼はさまざまな分野で活躍している
今、まさに脂ののりきった男、という感じ。

結論から言うと・・・
分野を問わず、ひらめく人たちに共通しているのは
作業のスピードを重視して
決して無駄に悩まない。
悩んでいる時間が無駄だと感じている、ということ。

世界に名だたる成功者を見渡しても・・・
ひらめきに賭けた発明家、エジソンしかり、
私の敬愛する実業家、小林一三しかり、
まさにスピードを追った男、本田宗一郎しかり、
今も活躍している人の中では
ルーカススピルバーグもしかり・・・だ。

人生に与えられた時間など決まっている。
その中で人一倍のことをやろうと思ったら
人並みに悩んで時間をつぶしていたのでは
とても間に合うはずはない。

悩みを抱えて立ち止まる人間の姿は
人間らしくもあるけれど・・・
自分だけ時間が止まっているような感覚を持つことは
宇宙の法則に反する行為でもあるわけで、
そのような感覚を持ったまま
宇宙の中でうまくやることなど
到底できはしないだろう。

悩んで立ち止まらないためにもスピードは重要だ。

思い立ったその時が
そのことをするのに最もエネルギーがある時で
どんなにいいアイデアでも
やる気が失せてしまっては、何の役にも立たない。
次のやる気が出るタイミングを見計らっているうちに
その程度のアイデアは
すぐつまらないものになってしまう。

アイデアを暖めるという言い方があるけれど
本当は暖めるものじゃなくて
動かして育てるものなんだろうな。

じっと暖めているつもりで安心していても
いつまでたったってのカラは割れてくれない。

キーボードの前で腕組みしている時間があったら
外を歩いてきた方がいい。

ジッとパソコンをながめているうちに
抱えていたはずのアイデアなんかそっちのけで
新しくてもっと高性能のパソコンがほしくなるのがオチ。
どんなにいいパソコンがあったって・・・
キーを叩かなければ何にもならないんだけど、ね。


参考資料:寝不足した甲斐があった