Episode No.1707(20040212)
確認相手

自分たちは間違ってはいない・・・
そのことを
間違っている相手と確認し合っていては
・・・ダメなんだ。

それはちょうど・・・
自分より肥っている相手に向かって
「私はそんなに肥っていないよね?」と
肯定のみを期待して
確認という名の慰めを求めているだけの話。

ゼネラル・エレクトリック社のCEOに
45歳の若さで就任して
世に「リストラ」という言葉を広めた男、
J・F・ウェルチJr.の言葉・・・

「経営のコツは簡単なところに行きつく。
 従業員、状況、製品に関する現実を把握し、
 その現実を踏まえて、
 決然と迅速に行動することだ」

ここまでの話は
経営者であれば誰でも言いそうなことである。
・・・が
ここからの言い回しは
経営者でなくとも身にしみる人は
少なくないだろう。

いわく・・・

「ぐすぐすと決断を遅らせ、
 そのうち事態は良くなると
 手をこまねいていたことが何度あったか、
 それを思う出してみよう。

 犯したミスの大半は、
 現実から目を背けたことから起こっている。

 ありのままの現実を直視し、
 それに基づいて行動を起こす。
 それが経営のすべてだ。

 現実をみつめ、行動を起こす。
 また次があると思ってはいけない。
 躊躇してはいけない。
 ただちに決断して、着手する。
 
 明確に目標をさだめ、
 目標に向かって突き進め」

自分が安心できる者に向かって
突き進んでいるうちは、伸びるものも伸びないし、
むしろ退化してしまうよ、ね。


参考資料:「ウェルチ/リーダーシップ31の秘訣」ロバート・レスター=著 仁平和夫=訳 日経ビジネス文庫=刊