Episode No.2687(20070402)
情報馬鹿

日曜の朝・・・
珍しく早起きしたら
キッシンジャー元国務長官が
インタビューに答えていた。

もう番組の終わりの頃だったけど・・・
印象に残った話しをひとつ。

30年前・・・
自分が現役だった頃には
インターネットはもちろん、
携帯電話もFAXすらなかった。

今は情報をとることが容易になって、
人間のコミュニケーションも大きく変わった。

しかし・・・
情報と知識は違うし、
知識と知恵も、また違う。

・・・というようなことを話していた。

高度情報化社会になるまでは
記憶力の良さが人間の能力の優劣だと思われていた。

だが・・・
いつでも、どこでも
必要な情報がすぐ手に入る世の中になると、
極端な話、もうそうした記憶力など必要ない。

現に・・・
キーボードで文章を打つようになって、
読めるけど書けない漢字は増えてしまったが、
それでも別段、日常生活に支障はなくなってる。

高度情報化社会における能力の高さは・・・
情報のとり方や情報の加工力
・・・つまり知恵の有無にシフトしているのだ。

キッシンジャー氏は言う。

私の孫たちはコンピュータを扱うことに対して、
私を完全にナメきっている。

だが、彼らができることといえば、
検索された情報をプリントアウトする程度のことで、
その情報から読みとった内容から、
次のビジョンを描くまでには、とても至っていない。

必要な情報を組み合わせ、
そこに経験から得た知恵を加味して
進むべきビジョンを描くには訓練が必要なんだ。

確かに・・・
検索できる情報は過去のものでしかないよ、ね。
明日を検索できるのはタイムマシンだけだけど、
タイムマシンが開発されるまで
・・・待っているわけにはいかない。