少し前に「メディア力」という言葉を聞いた。
ここにも書いたっけ…かな？

例えば、某夕刊紙の『東○ポ』が…
UFO襲来！と報じても誰も驚かないだろう。

でも、もし某国営放送Ｎ○Kが7時のニュースで
UFO襲来！を報じたら国中大騒ぎになるに違いない。

同じ言葉を発しても…
説得力がある人とない人がいるよね。

また、同じような悪ふざけをしても…
笑って済む人とセクハラで訴えられる人がいる。

「メディア力」と同じように
人には「人柄」というものがある。

その人の普段の行いが
その人に対するイメージを作り上げる。

ではいったい「人柄」はどうやって作ればいいのか？

さまざまな職業の人を
リアルに演じ分けることで有名なイッセー尾形さんは、
何かのインタビューで役作りについて、
まずその人の癖を真似る、と語っていた。

例えば、爪を噛む癖や貧乏揺すり…。
それだけでも、その人のイメージはかなり濃くなる。

名優として知られる三木のり平さんにも
同じような観点で演技指導をしている様子があった。

おちょこを片手に酒を呑む時、
武士は顔を動かさず、おちょこを近づけて呑むが、
町人はおちょこに顔を近づけて呑む。

確かに、それだけでもイメージはグッと変わる。

「人柄」は英語でいえば「Personality」になるが、
そもそも「柄」は「Pattern」。
「パターン」といえば「癖」という感じもするだろ?!

ちなみに「癖」は「Habit」だけど、
「Habit」を引くと「習慣」という言葉が出てくる。

人は考えて行動しているように見えて、
たいていは習慣によって動いているだけ
…それを知ったうえで、自分を変えようと思ったら、
いかに考えても、勉強してもダメなんじゃないか。

まず自分の“癖”を認識したうえで
悪い癖は徹底的に直さないと、ね。

人を魅了する柄を描きたいもんだ。