伊豆に行きだして、
その土地の人たちに親しくしてもらって、
最近とくに思うのは…
いわゆる田舎の食材の豊富さ。
…そして、
いわゆる都会人の生活に対する勘違い。

どの地方に行っても、
一番カタチがいいのは東京に送ってる
…なんて聞くけど、
見た目なんて実際には二の次なんだよな。

都会では確かにお金がないと食えない
…けど、それは
海の幸も山の幸もない都会の、いわば特殊事情。

食べ物は、そもそも
金がないと手に入らないものではない。

川や海には魚たちがいて、
山には果実がなっているのが…本来の姿。

もちろん今は無断で採取することはできないけれど、
収穫を手伝って食材をもらうのは極めて普通の出来事。
物々交換だって日常茶飯事。

いちいち金がなきゃ、
何も口にできない都会は、逆に不便きわまりない。

食うために仕方なく働いてる…なんて言葉は、
目的もなく都会にしがみついている者の単なる言い訳。

伊勢海老を食べるのにお金出すなんて考えられない
…という、最初は耳を疑った地元民の言葉も、
次第に理解できるようになってきた。

田舎で現金を必要とするのは、
移動手段として必須の車とガソリンを買うため。

後は…酒場に繰り出すため。

だから…人生、日々更新。

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