映画っていうのはね
音楽みたいなものでね
リズムがとても大切

…と語るのは黒澤明監督
北野武監督との対談でのこと

場所の移動や
時間経過について
どこまで説明カットが必要か
…という話題の中で
そんな風な話をしていた

つまり…
説明より流れが大切で
リズムを阻害する
説明はいらない
…ということだろう

小説と歌詞も
同じような違いがあると思う

小説は淡々と説明をしていかないと
届かないところがあるが
歌は話題がポンと飛んでも
そのままスッと入ってくる

読み物は読み手が
進む時間を決めているが
映画や歌は
リズムという時間を持っている
作り手が時間を決めているのが
大きな違いだろう

同じように落語も芝居も
時間は作り手次第となる

わからないまま進んで行っても
誰もついてきてはくれないけれど
その時間が作り出す
リズム=空気感が
心地よければ
わかるわからないは二の次になる

意味のわからない
外国語の歌をカッコいいと感じたり
どんな材料を使っているかが
詳しくわからなくたって
…旨いものは旨い

だから…人生日々更新