子供の頃から
絵を描くのは好きだ

うまい…と
おだてられて
描いていくうちに
少しはうまくなった

何かを見ながら
描く時は
目の前にあるものを
よく見る必要がある

自分の概念は余計で
見た通りに描くのが
おそらくコツだろう

見ながら描くのではなく
例えば…
犬を描いてみて
…と言われて
犬を描くために必要なのは
犬を見た時の記憶である

比較的
よく目にするものであれば
たいてい描くことができる

そのうち
描く前提で見る癖がつくと
一瞬でも見たものの
特長をつかんで描けるようになる

似顔絵はなまじ
じっくり見た時より
すれ違った一瞬くらいの方が
特長だけ覚えているので
かえって似ることが多い

真っ白に紙に
記憶だけで絵を描くのと一緒で
実は…
音も覚えていることに最近気づいた

風呂場や美術館
喫茶店の中など
さまざまな場面で話す人たちの
会話をＡＩ音声で作ってみると

会話だけでは
その場面の雰囲気が出ない

どのくらい声が響くか
どんな効果音をつけると
それらしくなるか…

それを
ゼロから再現するのも
記憶が頼りである

見ているようで見ていない
聞いているようで聞いていない

無意識を意識できないと
記憶に残すことはできない

真っ白な紙…や
ＰＣの前で考え込んでいても
意識して記憶したものがないと
何も描くことはできないと思う

だから…人生日々更新