でじたけ流 教育論-民度
 

でじたけ流“教育論”1309
民度


うちは学校の近所にあるので
住宅街の狭い道でも
ガートレールがついている

そのガードレールの中も狭いが
通学する子供たちには大切なもの

通学の時間帯に車で通ると
子供たちは
ガードレールの中を歩いているが
付き添いのPTAが
ガードレールの外を歩いていて
しかも
子供たちの方ばかり
向いているものだから
ハイブリッドの車が
スーッと近づいても気づかず
親たちの方がかえって危ない

さて…
そんな経験をいつもしているので
歩いて事務所まで行く時には
行儀良く
ガードレールの中を
歩くようにしているが

この間
前からお爺さんが歩いてきた
お爺さんとは言ってもおそらく
自分とひとまわりくらいしか
変わらないだろうと思うけど

大人がすれ違うには
狭すぎるガードレール

自分がガードレールの外に出ると
お爺さんはこちっを見て
ニッコリしながら「すいません」という

思い出したのは歴史の話…
明治維新の頃
東京帝国大学に招集された
ドイツ人の教授が
人力車に乗って
田んぼのあぜ道を進むと

向こうから同じように
人力車が走ってきた

どっちが道を譲るか…
いや…お互い譲らず
車夫がケンカを
はじめるのではないか…と

ドイツ人教授はヒヤヒヤしたが
車夫たちは目を見交わして
ニッコリ笑うと
お互いにうまくよけて
難なくすれ違ったという

日本では
当たり前の光景だが
ドイツ人教授は
この姿にたいそう驚いた
…と書き残している

こういう民度は
なくさないでほしい

まず親が知らないと
子供には伝わらない…ことが心配

やっぱり…人生、日々更新

Copyright 1998-2025 digitake.com. All Rights Reserved.


バックナンバー  人生日々更新 -Main-