Episode No.1766(20040421):
												奇蹟
											
										奇蹟は毎日起きている。
											
											今、風が通り過ぎていったのも
											ちょうど信号が変わったのも
											・・・奇蹟と言えば、奇蹟。
											
											偶然という言い方もあるけれど、
											奇蹟と思った方がありがたみがあるよね。
											
											そもそも
											奇蹟と偶然は、どこが違うんだろう?
											
											それはきっと・・・
											腐敗と発酵と同じようなものだろうな。
											
											役に立つのが発酵で・・・
											役に立たないのが腐敗。
											
											人間にとってどうか、ということだけで
											現象としては同じだと
											理科で習った覚えがある。
											
											すると・・・
											自分にとって
											都合が悪いことや何でもないことは偶然で、
											嬉しいことだけが奇蹟なのか?
											
											偶然にも起こりえないようなことを
											奇蹟と呼びたいけれど・・・
											それすら実は、
											偶然だとは思いたくないだけじゃない?
											
											他人にどう説明しようといいのだけれど
											何に関しても喜べる自分がいれば
											それはやっぱり・・・奇蹟だらけなんだよ。
											
											そもそも生まれたこと自体、奇蹟なんだからさ。
											
											言葉があって感情が湧いてくるんじゃない。
											感情があるから言葉が出てくるはずだ。