でじたけ流 教育論-流行
 

でじたけ流“教育論”第1231回
流行


先週に引き続き
同じような話になるが…

人物画を書くようになって
改めて表現の難しさを知る

若い頃は
感性と勢いだけで
いろんなことを
やろうとしていたが…
結局それだけだと
行き詰まってしまった

描きかけで
放り出した絵も多々あった

この歳になって…
感性より基礎
センスより
まず知識がなければ
先へ進めないことを思い知る

美術大学では
解剖学までやるというが
その必要性はわかる気がする

ほんの数ミリの線や影で
表情はガラリと変わってしまう

白目は白
黒目は黒だけで塗ってしまうと
何だかベタっとした
平面的で小学生が
描いたみたいになってしまう

歳をとればとるほど
既成概念に縛られてしまい
対象をよく観察できてない

最近知った瞳の構造…

まず目玉が
球体であることを意識する
瞳のフチは暗い

そして黒目は
中心と周囲が色濃く
その間は茶色に近い

また黒目の下の方には
たいてい下の瞼から反射した
光が映り込んでいる

普段は無意識のうちに
見ているものを
意識して見ることができないと
描く=表現することはできない

こうして日々
新しい発見について
話していると
若者でも比較的
興味をもって話を聞いてくれる

しかし
自分の既成概念と
昔話ばかりしていると
若者だけでなく誰もが
嫌気をさしてしまうだろう

何も他人にウケようと思って
何かをしているわけではなけれど

好奇心と探究心をもって
生活を楽しんでいると
不思議と人が集まってくる

歳をとって
淋しい思いをしたくなければ
偉ぶるのではなく…
誰かに頼らず独りでもできる
マイブームを持つことだ

やっぱり…人生、日々更新

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