20080224
でじたけ流 教育論

第395回

風呂場の卵


小5の娘が、学校から卵をもらってきた。

学校で飼育するニワトリが生んだものらしい。
どういうわけか、
そのニワトリの母親は卵を暖めず、
このままでは卵がかえらないので
誰か暖めて育ててみたい人〜
・・・ということで娘が手を挙げたようだ。

実際にかえる卵なのかどうかは、わからないし、
いつまで暖め続ければ、
その結論が出るのかもわからない。

第一・・・家のどこにおいておければいいのか?

カミさんも小さい頃には
子猫などをよく拾ってきたタイプらしいし、
私も子犬や子猫を拾っては
自分の部屋のタンスを小屋にして
隠れて飼っていたこともある。
・・・すぐ臭いでバレたけど。

命の大きさに
大きいも小さいもないんだけれど・・・
見た目、自分より小さな命を守ろうとする気持ちは
極めて健全だと思う。

そうした健全な気持ちは、
たいてい誰もが持ち得ているが・・・
何かやる気になった時に、
そのやる気を
どこまで持ち続けていられるかどうかと同じで、
目的を果たすためには強い持続力が必要だ。

持続力がないと・・・
どんなに優れたアイデアも、
優しい気持ちも、
結局は口先に終わってしまい、
アイデアや気持ち自体を
・・・疑われてしまいかねない。

少なくとも、どの程度の本気さだったのか
・・・他人に伝わるのは行動の結果だけだ。

娘とカミさんは、さんざん悩んだ挙げ句、
うちの中で
最も暖かさが安定している場所を探し出した。

それは・・・
24時間風呂のフタの上。

ゆで卵になっちゃうんじゃないかと思ったけど、
それほどでもないし・・・。

考えてみると2週連続で
このページのトップ写真は、うちの風呂場だな。

そういうわけで、
しばらくの間は卵に気をつけながら
風呂に入らなければならなくなった。

娘は・・・
「ヒナは卵からかえって、
 最初に見たものを母親だと思う」
・・・という言葉にドキドキしながら
風呂場で卵をのぞき込んでいる。



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