Episode No.1898(20040922):
照らす先の未来
10代、20代の頃、夢みていた
そんな「将来」は・・・
40代となった「今」だ。
「今」できなきゃ、もうできない。
・・・なんて思っていた私が、
身近な同年代の友人を亡くし
いつ死ぬかわからない。
やっぱり「今」だ。
・・・と思いを強くしたことは
言うまでもないけど、
「まぁ、そんなに焦るなよ」
・・・と力の入った肩を
ポンと叩いてくれる相手も
いないことはない。
けどね・・・
それでも「今」だよなぁと
思いは強くなるばかり。
書生に比べて男性は
わりと「将来」のロマンを
口にする人が多いと思う。
対して女性は「現実的」。
子供が生まれて
将来は何にしよう・・・
なんて思うのは父親で、
母親は
次のミルクの時間ばかり気にしてる。
男性が遠くを照らす灯台なら
女性は足下を照らす明かり・・・
なんと珍しくシャレたことを言ったのは
うちのオフクロだけど、
私もそういう傾向は確かにある、と思う。
男に生まれて、40数年生きてきて
さて、考えなければならないのは・・・
今どこを照らすべきなのか?
見えないくらい遠いからこそ
照らす必要もあるんだけれど・・・
照らす先にたどり着くためには
やっぱり「今」の足場が必要だよ。
晩年を幸せに暮らすためだけに
今を犠牲にしているという考え方は
大切な足場を崩しかねない。
足場がグラついてる奴が
未来に思いをはせても・・・
ただの“ないものねだり”じゃないか?