Episode No.3912(20110308)
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Anyone can die once. その(2) 生きる意味

幼い頃は何よりも死ぬのが怖かった

大地震が来るかもしれないと聞けばビクビクしていたし…
眠りにつく直前、暗闇の中で
死んだらどうなるんだろうと考え出すと
なかなか眠りにつけないことが幾度もあった。

じゃあ、今は怖くないのか?
…と聞かれたら、
昔ほどは、ね。と答えられる。

まだこれから育てるのに金のかかる子供がいるから、
私に万が一のことがあれば、
遺された家族は大変な思いをするだろう。
仕事仲間にも大変な迷惑がかかる。

だから、もちろんそう簡単に死ねない、のだが、
死ぬこと自体は卒業だと考えるようになった。

それ故、闇雲に長生きしたいとも思えない。

また、そう考えないと
早く死んで行った連中
不幸としか思えなくなってしまうから、ね。

奴らは奴らなりに幸せだったと信じたい。

去年の夏頃から水泳を再開した。
今回は結構続いてる。

20数年前に出した連続でどれくらい泳げるか
…という記録も、つい先日更新できた。

やっぱり健康に気遣って
長生きしたいんじゃないか?

…そうじゃない。

死ぬ直前まで、このわずらわしい肉体
少しでも思い通りに機能してくれるように、だ。

K-1選手だった、あのアンディ・フグだって
病気で死んじゃったんだよ。

死因は何も病気だけじゃない。
事故だってあるしね。

いくら身体を鍛えていたって、
生き死にとは別問題だと思うんだ。

そこは分けて考えないと、
こんなはずじゃなかったと
後悔して死んで行かなければならなくなる気がする。

学生時代に勉強ばかりしてた優等生が、
いい大学、いい会社に入ったはずなのに、
それだけでは決して
金持ちにも、幸せにもはなれないのと一緒だよ。

もちろん、頭も身体も鍛えておけば、
いざという時には、いい方向に進むことはできるし、
選択の幅は広がるだろう。

でも…
本当は自分が選ぶのではなく
与えられたミッションを遂行することが、
この世を生きる意味なんだろうと思う。

そして、ひょっとしたら…
ここで毎日つたない文章を更新し続けることも
私に与えられたミッションなのかもしれない。

とりあえず続けさせてもらっているから、ね。

物事の意味は…やった人だけにわかる。

To be continued...

このシリーズのバックナンバー
その(1) 春の別れ

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